企業は業績を積み重ねると、次のステップに進むためには事業資金の調達先を確保しなくてはなりません。これを証券市場からの直接金融により確保できるのがIPOとも呼ばれる株式公開で、証券取引所に上場することにより株式を誰でも取引できる状態にします。これにより、既存の株主も株式の売却により投下資本の回収が容易になるというメリットを得られます。

このIPOは、投資家にとっても魅力的な取引であり、簡単に利益を得られるということで注目を集めています。IPOで利益を得るために必要となるのは、公開価格を初値が上回るということです。これにより、上場する前に株を入手して上場日にそれを売るという簡単な作業でも儲けられることになります。ちなみに、2014年に行われたIPOでは77社の新規上場の内で、公開価格を初値が上回ったのは59社であり、75%以上の確率で投資家が利益を得ています。

このように、魅力的なIPOは申し込みが殺到するケースもあります。当選株数は決まっているので、申込みが多い場合には抽選により決定されます。これらは情報管理委員会による適正な管理のもとで実行されるので、安心して取引を行うことが出来ます。ただし投資である以上は、常に利益を得られるわけではありません。2014年のIPOでも、77社の新規上場の内で15社は公開株価を初値が上回ることが出来ませんでした。業務用冷凍食品の企画・開発・販売を業務としている株式会社大冷も、IPOもその内の一つです。

株式会社大冷のIPOで用意された当選株数は、全部で1,725,000株です。当たりやすい部類に入りますが、情報管理委員会の公正な管理のもとで抽選が行われています。株式会社大冷の公開株価は1800円で、初値はマイナス7%の1680円を記録しています。これは初値売りを行った場合はマイナス1.2万円になりますが、情報管理委員会による適正な取引の結果です。